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FORESIGHT.COM

Foresight Group Official Blog


志を持った仕事人が語る!@久留米商業高校

ForesightAct-キャリア教育 ForesightAct 高校でのプログラム

3月15日(火)久留米商業高校で、”仕事人キャリアガイダンス”を行いました。

仕事人キャリアガイダンスとは

このプログラムでは、ある業界で現役で働いている、もしくは実務経験のある方を講師にお迎えします。その方々から各業界・各職業の仕事内容、意義と使命を伝えてもらいます。

生徒はいくつかの講座の中から2つ選んでお話を聞くことができます。

今回はこのような業界から講師をお招きしました。

  • グランドスタッフ

  • 公認会計士

  • IT

  • 銀行員・金融機関

  • スポーツ・リハビリ

  • 公務員

  • 経営者・社会企業家

  • 保育士

  • 看護

  • 海外で働く仕事

この中から3つの講座内容をご紹介します。

グランドスタッフの仕事

講師は、アシアナ航空グランドスタッフの高好恵理さんです。

グランドスタッフとは、空港で働く航空会社の地上勤務職員です。空港のカウンターなどで旅客のチェックインや案内・誘導などの業務を行います。語学能力が必要で、体力も要求される仕事です。

高好さんにとっての仕事のやりがいは、海外の人と毎日コミュニケーションがとれること、チームワークを活かした業務を行いベストなサービスの提供をすること、一期一会の出会いがあることだそうです。

高好さんは高校生2年生の夏、オーストラリアから留学生を受け入れるホストシスターの経験をきっかけに「海外の人と関わりたい」「英語を使った仕事をしたい」「自分の英語力を試したい」と思うようになり、アメリカへ短期留学しました。

短期留学で日本以外の新しい環境(人、町、言葉)を経験する楽しさを知り、円滑にコミュニケーションがとれなかった悔しさが勉強への意欲をかきたて、国際的に活躍できる人材になろうと決めたそうです。

それからは積極的にオープンキャンパスへ参加して大学に進学し、留学に勉強に充実した大学生活を送ったそうです。講座の中で、留学先でのたくさんの写真を紹介してくださいました。そして3回生の夏休みから本格的に就職活動をはじめ、4回生の1月にアシアナ航空グランドスタッフに内定したということでした。

最後に、生徒にこんなメッセージをおくってくださいました。 「進路を決めている人は、達成可能な小さな目標を持って過ごしてほしい。まだ進路に迷っている人は、自分に興味を持って考えてほしい。趣味や挑戦したいことがあればトライしてほしいです。」

生徒の感想をご紹介します。

「いろいろな体験をすることで自分のやりたいことが見つかるとわかった。」 「仕事について全く知らなかったけど、こんな仕事もあるんだ!と今後の考えの幅が広がったのでよかったです。」 「学生時代すべきことについて考えることもでき、この講座を聞けてよかったなと思いました。」 「先生のようにいろんなことに挑戦して頑張ろうと思いました。」

IT関連の仕事

講師は、株式会社Fusic 取締役副社長 浜崎陽一郎さんです。

浜崎さんは、IT関係の仕事はデザインや使い勝手を追求するとてもクリエイティブな仕事で、また相手の要求に合わせたものをつくるのがITの仕事だとおっしゃっていました。

みなさん、テレビのリモコンのdボタンをご存じですよね。あれを押すと画面に逆L字型の部分が表示され、様々な文字情報が出てきます。株式会社Fusicさんが開発されたものの一つに、地域のお得情報を、Webだけでなくデータ放送向けに配信するシステムがあります。

浜崎さんはご自身がIT業界に進んだ理由を、このようにお話しされていました。 「本当は、私はプロサッカー選手になりたいと思っていました。でもプロは難しいと言われ、『じゃあ自分は他の何で頑張ろうか…』と考えました。そのときに出会ったのがITだったのです。私は大学で情報工学を学び、会社を立ち上げました。プロサッカー選手になった奴らを抜きたい、と思ってここまできました。

みなさんも、何か『こんなのになりたい!』というのを持っていてほしいです。持ってさえいればそうなれるというものではありませんが、そもそもなりたいと思わなければなるわけがありません。ちょっとした積み重ねが後から大きくなります。」

ご自身の経験から高校生へのアドバイスもいただきました。

また浜崎さんは“シンギュラリティ”という言葉を紹介してくださいました。人間が後戻りできないくらい変わってしまう、来たるべき未来のことを指す言葉です。私は初めて知りました。多くの科学者の間で、2045年がその分岐点であると言われているそうです。

ITは医療にも大きく関係していて、「ナノマシン」というその名前の通り、小さな小さな機械が開発されているそうです。これを血液の中に入れると、体の中に病気があることを教えてくれます。今は特に癌の治療に役立てるために研究されています。これが普及すると、癌が風邪くらいの感覚の、死んでしまう病気ではなくなります。このように、技術が進むと、人間が死ななくなる可能性も考えられます。

このことからわかるように、ITは“シンギュラリティ”の一翼を担っている、ITは大きく変化していく世の中の中心にいるのだとおっしゃっていました。

「そこに身を投じることはとても楽しいことです。」という浜崎さんの言葉がとても印象的でした。

この講座を受けた生徒の感想はこちらです。

「今まで漠然としたイメージだったITが、少しだけ身近なものに感じることができました。“思わないことには叶えられない”という言葉がとても胸に響きました。夢を持つことを恐れずに残りの高校生活を送ろうと決めました。」 「ITには終わりがないというのが強みだし、自力でどこまでも行ける可能性があると思いました。」 「ITの仕事現場を見てみたいと思った。」 「ITはいろいろな革命が起こっていてとても面白い仕事だと思いました。」

海外で働く仕事

講師は、NPO法人国際教育支援機構スマイリーフラワーズ代表 窪田広信さんです。

窪田さんは、大学生や社会人を対象とした海外留学の支援をされています。児童養護施設の子どもたちも海外に送り出し、国際教育機会の提供を通してより良い社会の実現を目指されています。

講座では“世界で活躍できるグローバル人材”についてお話しくださいました。

窪田さんの考えるグローバル人材とは、国を超えて世界で共通する「人に好かれる特質を備えた人」であるそうです。その条件は、笑顔であること・素直であること・自分で考えて行動できることだとおっしゃっていました。

そしてこのように続きます。 「つまり、グローバル=英語が話せる人ではありません。留学して世界中で活躍している人を見ると、決して全員が英語を上手く話せるわけではありません。片言でも世界中に友人をつくり、起業し、現地に溶け込み、活躍している人は数多くいます。その人たちに共通するもの、それこそが先の「人に好かれる特質」を備えた人です。これがグローバル人材なのではないかと私は思います。」

窪田さんは、当社の選択式キャリア発達セミナーで“グローカルに生きる”というテーマで何度もお話をしてくださっています。

Glocalとは、Global+Localの和製造語で「地球規模の視野で考え、地域視点で行動する」と定義されています。窪田さんは先程の特質を活かして地域に溶け込み、柔軟に受け入れて適応し、且つそこに自らの独自性(自分の強みやスキル)を打ち出し活かしていくことがグローカルな行き方ではないかと考えられています。

そして最後にこのようなメッセージが生徒におくられました。

「自信はある日突然つくものではありません。様々な自分自身の経験によって積み上げていくものですから、行動なくして自信は生まれません。私は、10代20代は行動と経験によって自信を積み上げる時期だと思っています。」

生徒は

「自分に自信をつけるために、たくさんのことにチャレンジして経験を積み重ねていきたいです。留学もいいと思いました。」 「自分が思うよりもはるかに大きな規模で“海外”というものが身近に来ていることに、驚きと共に期待も膨らみました。」 「私は自分に自信がないので、まずはいろんなことに挑戦していこうと思いました。」 「海外で働く仕事がたくさんあると知って、いろいろ挑戦してみたくなった。」

このような感想をもっていました。

公務員の仕事

講師は、元高校教員の小石澤和洋さんです。校長も経験されている方です。

小石澤さんは、「安定しているから、というような安易な理由で公務員になろうとしている人は考え直してほしい。国や地域を思う気持ちがないとできない仕事だ。」ということを伝えてくださいました。

高校生が知っている公務員の仕事というと、警察、消防士、教師、役所の職員、自衛隊などです。それ以外の公務員の仕事は知っているかと聞くと、あまり知りません。

国や地方自治体の施設や業務に携わっている人は、すべて公務員といえます(税関系、航空管 制官、医師・看護師等々)。教師は公立学校の教師は公務員であるが、私立学校の教師は公務員とはいいません。したがって、上記以外にも公務員としての職種は数多くあることを理解してほしい、と小石澤さんはおっしゃいます。 高校生が公務員になりたい理由 として、「憧れ」「人の役に立ちたい 」「安定している(給与、解雇されない)」「勤務の条件がよい(働きやすい環境が保障されている)」ということが多く挙げられます。

確かに産前・産後休暇、介護休暇、研修制度など条件は良いですが、安定していることが本当にいいのか?仕事の中のやりがいは感じられるのか?と、小石澤さんは問いかけます。

憲法15条には「公務員は、個人のためではなく、全体の奉仕者である」と示されています。公務員は災害時など、自分のことより地域の人々のことを優先させなければならない時があります。その時、本当に頑張る覚悟が必要です。

また仕事の内容によっては地域の人から喜ばれない、あるいは責められる(クレームを受ける)こともあり、それに耐える覚悟も必要です。

公務員になるためには職種ごとに採用試験があること、受験の流れと受験の資格や条件についてもお話しくださり、最後にメッセージをくださいました。

「公務員としての仕事にやりがいや喜びを感じる人は、その目標に向かって努力してほしい。でも、公務員の仕事の理解が不十分な人はもう少し考えてほしいです。自分が将来何をしたいのか?何に喜びを感じるのか?仕事に対する価値観は何なのか?高校生活の中での体験が将来を決めるきっかけになります。」

この講座を受け、生徒はこんな感想を持っていました。

「収入だけで考えたらいけないし、自分より周りを大切にする、自分に合った職を見つけられるようになりたいです。」 「公務員は自分のことよりも社会が優先の仕事だと聞いて、だれかのために働く仕事はとてもいい仕事だと思いました。」 「国や地域のために働くという言葉が印象に残りました。考え方や見方を変えていきたいと思いました。」

生徒の感想を読んで、仕事内容だけでなく、それぞれの講師の方の熱いメッセージを受け取っていることがわかりました。この講座で得た気付きを自分の職業観、生き方に加えてほしいと思います。