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6月15日(水)城南高校で講演会をおこないました。

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6月15日(水)に城南高校で講演会をおこないました。先日の保護者講演会と同じように、パネルディスカッションの形式です。

前半は質疑応答から始まり、パネリストのお二人の志やこだわりを伝えていただきました。

そして後半は”これからの社会がどうなっていくのか””そんな社会を生き抜くためにはどんな力が必要か”というテーマでお話をしていただきました。

講師紹介

パネリストのご紹介をします。

一人目は、株式会社ディーゼロ代表取締役社長の矢野修作さんです。福岡を代表するホームページ制作会社の社長さんです。福岡銀行や西鉄、九州大学など大手のホームページも手掛けています。

二人目は、株式会社Fusic取締役副社長の浜崎陽一郎さんです。浜崎さんは大学院生のときに会社を立ち上げた方です。テクノロジーコンサルティング やソフトウェア開発をされています。

浜崎さんのお話は

志を持った仕事人が語る!@久留米商業高校 - FORESIGHT.COM

5月21日(土)佐賀清和高校で保護者向けの講演会をおこないました。 - FORESIGHT.COM

こちらの記事にも載っていますので、ぜひご覧ください。

そしてコーディネーターは、弊社キャリア教育推進事業部の西田と、城南高校の下田浩一先生にもお願いをしました。

下田先生は講演のはじめに、
「この前、これからの社会は大変になっていくぞ、ということを話しましたが、今日はそれよりももっと強烈なお話を聞けると思います。これからどう生きていこうか、どう学んでいこうかということを考えてほしいです。」
と生徒に伝えていました。

質疑応答

まずはじめに、生徒からパネリストのお二人へ自由に質問をしてもらいました。

【質問①】社長とは、具体的にどんなことをするんですか。

浜崎さん(以下、敬称略)社長というと先頭に立って働いているというイメージがあると思うんですけど…。AとBどちらにしますか、という状況がよくあって、そんなことを日々社員からたくさん尋ねられています。

そんなときにうんうん唸って考えるのではなく、ぱぱっと、限られた時間の中でいろいろな情報を集めて判断して指示をすることが僕の仕事です。

…と思うんですが矢野さんどうですか。

矢野さん(以下、敬称略)そのとおりだと思います。社長がゴールではなくて、社長になった時点がスタートなんで。

会社を立ち上げたときは先頭を切って営業をしまくって、デザインをしまくって。

その次は、”よき仲間を見つける”とか”会社のビジョンをどこに定めていくか”というのを考えた時期もありましたし、リーダーシップをとってみんなを引っ張っていくというときもありました。

今はどちらかというと社員とか仲間を応援する、どうみんながハッピーでいられるか、ということを考えるのが僕の今の社長の仕事だと思ってます。

【質問②】どうやって社長になられたのですか。

矢野:僕は若いときあまりいい性格ではなかったんでですね。単純に上司が嫌いとか、お客さんのことは大好きだったんですけど、変に頭下げる文化がよくわかんないだとか、朝会社に行くのがすごく嫌だったとかいうのが本音ですね。あ、今も朝行くの嫌いですけど。

なんて言うのかな、本質とは違うところでしがらみを受けるのがすごく嫌いだったんです。会社を作ろうというよりも、会社に縛られずに仕事をしていこうという思いが強くて一人で仕事を始めた、という感じでした。

浜崎:僕は先ほども紹介があったとおり、大学院生のときに会社を始めたんですね。その当時、日本がすっごく不況で、もう日本はこれで終わりだとか言われてた2002年、2003年くらいのときです。そんな時期に就活をしたんです。

で、いろいろな会社と話をするんですけど、まあそんな時代なんで「うちの会社に入っても面白くないよ」ということをみんな言うんです。そのときに、面白くないんだったらじゃあ面白い会社を自分たちで作ろうよ、という話になったのが僕の始まりです。

だいたい会社ってそんなものですよね。すごくカッコイイことを言ってる人もいるかもしれないですけど、だいたいきっかけはそういうちょっとしたモチベーションなんじゃないかな、と思います。 f:id:yumekatsu:20160620155015j:plain

【質問③】高校生時代にやってよかったこととやらずに後悔していることは何ですか。

矢野:僕は親とか学校の許可のもと、アルバイトをしてたんですよ。これは高校時代にやっててよかったなあと思います。

あとは高校時代、語学留学で3か月くらいアメリカに行ったんですけど、そういう世界観が広がるようなものもやってよかったなあと思います。

やらずに後悔していることはですねえ……うーん…………恋愛ですかね!

浜崎:僕はサッカーを、高校の部活ではなくてクラブチームに入ってずっと続けていました。

「高校のときに何やってた?」と聞かれたときに、一言「これです」って言えるものをつくるというのは大事だと思います。僕はそう尋ねられたときには「サッカーしてました」と答えます。だからやっぱり一つのことをずっと頑張ってやっててよかったなあと。

やればよかったなということは、高校1年生の時にもっと勉強すればよかったなと思ってます。なぜかというと、今のうちに勉強しておくと3年生になったときにすごく楽になると思うからです。

【質問④】仕事をしていて一番うれしい瞬間はどんなときですか。

矢野:結婚しました、子どもができました、家を買ったんです、というような社員からの喜びの声が、いま一番、経営者として嬉しい言葉ですね。

浜崎:僕は、社員が何か自発的に動いてくれるときがすごく嬉しい。今までは僕らが決めないと動けなかったんですけども、彼らが自分たちの判断で、自分たちがこうしたいと思うことをやってくれると、みんな成長したんだなと思います。

第一部 平成志士の志・こだわり

夢と志

第一部の最初に、生徒のみなさんに夢と志の違いについて考えてもらいました。

博多の歴女と呼ばれている白駒さんが講演でおっしゃっていたことは、夢は”For me”で志は”For you”だということです。

また、坂本龍馬と吉田松陰はこのように言っています。

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これらの例を出し、白駒さんや偉人はこう言っていますがみなさんはどう思いますか?という問いかけをしました。

また他校の高校生から出た意見も紹介し、このようなお話をしました。

西田:僕は高校生のある意見から、夢は手段で、志は自分の信念や人生の目的だという一つの考え方を教えてもらいました。中学までは「あなたはどんな職業に就きたい?」という問いが多かったと思いますが、高校からは自分の志について考える必要があると思います。

* * * * * * * *

西田:ではお二人の考える夢と志の違い、ご自身の夢と志は何ですか?

浜崎:白駒さんの意見を聞いて、夢と志の違いはそのようなものかなという気はするんですが、僕は志についてもう一つ大事なことがあると思います。

それは「やらないことは何?」という部分を見落としがちではないかということです。

自分のやりたいことに突き進んでいく過程でいろいろなことが舞い込んでくるけど、信念をもって「ここはやらない」と決めるのも重要だと思います。

目標に向かって進んでくると、いろいろなものに引っ張られて、結局そこにたどり着けなかったという状況をたくさん見てきました。だから、志にはプラスα「やらないこと」というのが大事になると思います。

次に自分の夢と志についてですが…。

みんなが大人になったころって、今までの変わり方とは全く違う、異次元の世界が出てくると思います。

そういう未来が10年後ではなく、僕がいることで5年後になりましたとか、未来を縮めるということをどこかでしたいと思っています。まだまだできていないんですけども、それが僕の夢です。

志は、僕は会社をやっているということもあって夢とくっついて一つになっています。自分のためであり、会社はやっぱり人のためにある。だから”自分のためにやっていること=人のためにやっていること”になっています。

矢野:僕の中で夢は変わっていいもの、変わっていくべきもの、またいつでも切り替えのきくものだと思うんですけど、志は変わってはいけない自分の中のものさしなのかなと思っています。

僕は、今までたくさん夢をクリアして、諦めて、変えてきたんですけど、今の夢はですね………10年くらいずっと船の上で生活してたいです。

志は大学入るくらいからずっと変わってなくて、どれだけ人のいい記憶に残るかということです。

働くうえで大切にしていること

西田:では次のお題にいきたいと思います。お二人が働くうえで大切にしていることやこだわりを教えてください。

矢野:僕が経営者でやっているからこそ、働くうえでも自分の志と同じで”どれだけ人のいい記憶に残るか”を大事にしています。

もちろん会社をやっているので利益が出るか出ないかという目先の話もあるんですけども、実はもっと長期的にものを考えていて、この人のいい記憶に残ったら、きっといいことがたくさんあるんだろうなとか、なんとかこの人とつながっていたい、という思いでやっています。

あともう一つ、会社の理念に”more plus”というのがあって、何でもいいからもう一つだけ頑張ろうぜっていう意味です。どんどん上った時点からもっと先へ進んで、あともう一つを成し遂げることを大事にしています。

もう一歩笑顔を、とか、あと3分だけ頑張ってみようとか、もうどんなことでもいいんで、ゴールのもう一歩先に行けるように日々頑張っています。

浜崎:ずっと社員に言っていることは、何もせずに後悔をするよりも、何かをやって後悔しなさいということです。

何もしなかったらプラスにもマイナスにもならないけど、ちょっとでも動いたらそれが自分の経験になるんですよ。

さっき言ったように、ITってすごい勢いで進んでるんですね。その濁流の中に、お客さんと一緒に飛び込めば、実は失敗してもすごく前に進めるんです。だから”やらず後悔よりもやって後悔”ということを大事にしています。

で、さっき矢野さんが”more plus”っていうのを言ってましたけど、僕らも「半歩先に行きなさい」というのがあります。一歩先は実は先すぎて辛いので。お客さんにはちょっと先を見せてあげなさいということをいつも言っています。

西田:”more plus”のような企業理念というものがあって、それは会社のこだわりや目的を表していると思うんですが、Fusicとしては企業理念はありますか?

浜崎:うちは企業理念が20個あるのでここで紹介するのは大変なんですけど。20の信条の最後には”笑う”ということを掲げています。最後に笑えたらだいたいうまくいくってことで。

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第二部 これからの社会はどうなっていくのか

西田:では第二部のテーマに入っていきたいと思います。

第二部ではこれからの社会はどうなっていくのかについてお二人に聞いていきたいと思うんですけども、その前に動画を見てもらいます。これはアメリカのカールさんという方が教育関係者向けにつくった動画で、これからの社会はこう変わっていくんだよということを伝えています。

例えばこんな内容です。 f:id:yumekatsu:20160624091132j:plain

***動画視聴***

西田:ではまず動画の感想からいただいてもよろしいでしょうか。

矢野:驚きました。もちろん知っている情報もあったんですけど。僕らが会社をつくってからの10年15年と照らし合わせてみてもこれと近いことが起こっています。

浜崎:ITという世界にいると、実はこの動画の内容も「そうだよなあ」という感じです。本当にこの世の中はこのまますごいスピードで進んでいくんだろうという。

みなさん、シンギュラリティという言葉はご存知ですか?2045年にシンギュラリティと呼ばれる時代くると言われています。

人間の長い歴史の中で、今までずっと変わらなかったことは「人間はいつか必ず死ぬ」ということと「人間より知能をもったものはない」ということ。このことはみんな当たり前だと思っているけど、その大前提が2045年を境に崩れていって、その結果として今まで当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなる時代がくると言われているんです。

人が死ななくなったらどうなる、とかみんな考えたことないと思うけど。世の中が予測不可能になる転換点が2045年だと言われています。

世界の有名な科学者たちは、時期は違えども必ずシンギュラリティは来ると言っています。その時代が来ないと言う人はほんの2~3%です。

いま、「ナノマシン」というその名前の通り、小さな小さな機械が開発されていて、これを血液の中に入れると、癌が再発しそうになっているのを教えてくれます。少しでもがん細胞を検知したら知らせてくれるんですよ。これはもう今年から実際に現場での実験が始まります。

また、ニュースでGoogleのコンピュータが囲碁の名人に勝ちました、というのを見たことがあると思います。特定のものに限ってではありますが、人間より頭のいい人工知能はもうすでにつくられています。

西田:どうですか、みなさん。このお話、自分事として捉えられていますか?それだけ技術が進歩していくことで自分たちにどんな影響があるのか、なんとなくイメージできますか?

どういうことかというと、みなさん今からこの人工知能との戦いになるんですよ。これから仕事をするにあたって。

実際いま回転ずしを食べに行くと、人に注文せず機械に注文しますよね。これから先なくなっていく仕事があるということです。

矢野:確かに人工知能との戦いとかがあって、新しく生まれたものと共存していく時代がくるんだろうなあと。

でも、「人間の仕事をロボットに奪われたから困った」ではなく、そこはロボットに任せておいて、人は人らしく、もっと幸福を追っていく、いい人生を過ごしていこう、とかいう部分が大事だと思います。

志に戻ると、何になりたいという夢よりも、人としてどうしていくかという志のほうが大切な時代がくると思いますね。

* * * * * * * *

西田:では、もう少しなくなる仕事、未来の雇用について掘り下げていきたいんですけど、実際にこれからなくなるであろうと言われている仕事があればご紹介していただけると。

浜崎:僕らのIT会社でさえなくなると言われているんですけども。人の経験則に基づいていたり、匠の技であったりするもの。例えば車の運転です。

車の自動運転というのが今ニュースになっています。じゃあバスの運転手さん、タクシーの運転手さん、それでお金を稼いでいたのにどうするんだろうと思いますよね。

その一方で、車の自動運転の技術が普及すると、お酒を飲んでも車で家に帰れるようになります。するとみんな車に乗って飲みに出かけるようになって、駐車場がもっと必要になるんです。だから、なくなる仕事もある反面、新しいものが出てくるのに伴って発生する仕事もあるはずですよね。

社会が変化すると、さっき矢野さんもおっしゃっていたようにそれに対応した新しい価値を提供しなきゃいけなくなるんですね。

* * * * * * * *

下田先生:人工知能について、肯定的に言われる方と否定的に言われる方といらっしゃると思うんですけども。生徒や自分の子どものことを考えたときに、将来どうなっていくんだろうという不安があります。

そこで、人工知能と人間はどう共存していけるのでしょうか。

浜崎:例えば、脚の悪い人、切断してしまった人が義足をつけたという話がありますよね。それがコンピュータの技術ですごく滑らかに動くとか、他にも、脳の障害を負った部分を機械が補ってくれるとか。

実は、人間が拡張していく、という部分にも人工知能が使われています。

だからさっきの話みたいに人工知能が人間の脅威になるという視点だけではなくて、人間の助けになる、人間を活用する方向での使い方もあると思うんです。

そう考えると、人間は今の賢さのままでいると思いますか?機械が進化していくだけじゃなくて、実は人間も人工知能を使って進化していくと僕は考えています。

矢野:僕も、奪う奪われるという対立ではないと思います。

我々人間はもっと価値あるもの、例えば幸福や人とのつながりに直結するもの、人間らしい生き方ができるところにお金をかけられるような時代がくるだろうし。

人をハッピーにする、素敵な時間を送ってもらう、人をつなげる、仲間と過ごす、そういう時間的なものに価値が生まれる時代がくるんじゃないかなあと考えています。

下田先生:マトリックスやターミネーターが先行しちゃってるもんだから、そういう世界になっちゃうんじゃないかとか思っていて。でもさっき言われたみたいに、そうでない部分を期待できるんだ、ということは私自身が伝えていかなきゃいけない、そこを描かせるのが私の仕事じゃないかなと思いますね。

第三部 これからどのような力が必要になるか

西田:では、そんな時代を生きていくためにどんな力が必要か、というのを第三部のテーマにしていきたいと思います。

矢野さん、浜崎さん、いかがでしょうか。これからどんな力が求められると考えますか。

矢野:固定概念を持たないとか、過去から未来を予想しないとか、人の意見を簡単に信じないとか…。

僕らも同じなんですよ。僕ら二人が就いてる仕事って、自分たちが小さい頃はなかったんです。そんな職業に就くとき、僕の両親はそんな職業わかんないからやめときなさい、将来は大丈夫なの、と心配をする。その中でも我々は進んできました。

社会が変化する速度はもっと速くなっていくと思います。だから、過去こうだったから未来はこうなるだろう、とかではダメで。

自分で判断するのが怖いからと先輩や親や先生の意見を鵜呑みにしたり、何も疑わずに情報をすべて受け入れたりする人はたぶん生きていけないだろうなあと。

入ってくる情報に疑問を感じて、自分らしく何らかの志のもと情報を選択していく、自分の選択をつくっていける人が、きっとどの方向に進んでも新しいものを見つけ出せる人になるんだろうなあと思います。

浜崎:今みなさんは問題をひたすら解く、ということをやっていると思います。もちろんそれは悪いことではないんですけど、実は答えはインターネット上にもたくさん転がってるんです。

大事なのは、いっぱい答えがある中で、じゃあ自分はどうしたら答えに辿り着けるかという”問い”です。

自分の欲しい答えを導き出すためには、自分の質問力を上げないといけないんですね。質のいい「なぜ」を繰り返す力が、僕は生き抜く力だと思いますね。

これが僕たちとみなさんの生きる時代の違いだと思います。僕らの頃は、情報って限られたものしかなかったんですよ。今は莫大な量の情報が転がってるんで、そこから引き出す力が求められるのかなと思います。

21世紀型スキル

ここで21世紀型スキルの紹介をしました。これから必要になる力についての研究です。 f:id:yumekatsu:20160602175807j:plain

今回この城南高校さんで講演をさせていただくにあたって絶対に外せないと思ったのが、”批判的思考”です。全国に先駆け、クリティカルシンキングの講座を総合学習の時間に取り入れられているからです。

ここで満を持して、クリティカルシンキングについて下田先生にお話をしていただきました。

下田先生:この前、班になってクリティカルシンキングの演習をおこなったと思います。1年生は意識していましたかね。

これが何につながっているかというと、2年生の課題研究です。2年生になったら、自分自身に問いを立てそれを解決していく、要するに、何が疑問でそれはどうやったら解決できるのかというのをやります。

その準備段階でクリティカルシンキングのトレーニングをやっています。ただ、1回2回やっただけでは力はつかないので、5,6回やっていただきます。

先ほど言われた、「なぜ」の質の向上ですよね。とっても大切なことを聞けたと思います。

「なぜ」をただ繰り返すだけじゃなく、質のいい疑問を自分の中に持つ。そうすればいろいろな世の中の課題が見えてきて、それを解決する方法を自分で考える力がついていけば、大人になって社会に出てから人工知能と共存できるだけの力が持てるのではないかと。

ここで挙げている21世紀型スキルというのも、結局これからの社会、これだけコンピュータが出てきた中で、人間に何を求められるかということから出てきたものですから。

その始めとしてクリティカルシンキングをおこないます。

今度講座でやるのは、新聞をどう読むか、ですね。君たちは新聞やニュースで流れているものは正しいと思っているかもしれませんけど、「本当にそうなのか」という疑問の目をもって新聞を読んでほしい。

おそらくこの中で新聞を3つ4つ読んでいる人はあんまりいないと思います。新聞社によって書きぶりは全然違って、全く違う見方をしていることもあります。

そんなことを見つけながら、じゃあ真実は何なのかということを君たちに考えてもらいたい。そういう作業をこれからやっていきます。楽しみにしておいてください。

浜崎:テレビも新聞も、1つの出来事についても伝え方が社によって違いますよね。

物事って一方向だけじゃない、ということをこのクリティカルシンキングで学ぶことになると思います。良い部分と悪い部分をどちらも理解したうえで自分の意見を持てるかどうか、これは社会に出てもすごく大事になります。

社会に出たら、100対0で絶対正しいということはありません。僕らが社長の仕事をしている中では、49対51というのが多いです。もうどっちでもとれるよと。

でも、その中でも51の方を判断するということをやっているので、論理的思考とかクリティカルシンキングなど、いろいろなことを学ばないとそれができないということを痛感しています。

みなさん若いうちからこれを学べるのはとてもいいことだと思います。

矢野:僕も同感です。この考え方はこれからの時代すごく重要になると思います。

さっきの新聞の話も面白かったですね。みなさん、新聞は平等で公的で真実だと思っているかもしれませんが、そんな情報はあり得ません。すべての情報は平等でもないし、真実でもないです。

昔、僕のおじいちゃんの世代なんかは、例えば「あのラジオ聞いた?」というふうにたった一つの情報を共有していたと思うんです。

僕らの時代も、インターネットなんてないですから、テレビのチャンネル4つ分くらいですかね。学校に行って「昨日あのチャンネル見た?」っていう会話をして、4つのチャンネルの情報を共有してたんですね。

たぶん君たちの時代は情報だらけで、Yahoo!でもGoogleでも2ちゃんねるでもそれぞれ言ってることが違ったり。情報があふれてるからこそ、「なんで」とか「まさか」とか、発信者とは違う方向から見てください。一つのものを多角的に見ることで導き出せる真実もあると思うので。

こういう思考をテクニカルに教える時代ってすごいなと思うし、すごく必要性の高いものなんだなと思ってます。

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最後のメッセージ

最後に、生徒のみなさんへメッセージをいただきました。

浜崎:いろいろ言いましたけど、これからみなさんはすごくいい時代を過ごすと思います。

これから世の中は、今までとは比べものにならないくらい変わっていくと思うんです。ぜひとも、変化していくのを楽しんでください。

楽しむためにはやっぱり勉強が必要だと思いますので、社会を生き抜くためのいろんな勉強をしてもらって、楽しめる力をつけていってもらえたらなと思います。

矢野:同感ですね。きっとこれからの時代って、今よりももっと楽しいんだろうなと思うし、もっともっと明るい未来がくるんだろうなあと思うんで、ぜひ、楽しんでください。

それと、浜崎さんが言ったとおり、時代においていかれたり時代を理解できなかったりすると楽しめないと思うので、広い視点、広い考えをもって、僕らなんかよりも時代の理解者になって、よき時代を楽しんでください。

下田先生:長年、進路の仕事をしててずっと思うのは、生徒自身にとにかく未来をしっかり見てほしいということです。未来をしっかり見たうえで、今しっかりと足元を固めてほしいと思うんですね。

そんなことを思いながら生徒の顔を見ると、まだまだ考えられてないなと思うんですけど。そんなことを感じながらこの仕事を続けています。

ぜひ君たちには未来をしっかり見つめて足元をしっかり固めてほしい、ということを伝えていきたいと思います。一生懸命頑張ってください。

講演後記

弊社キャリア教育推進事業部の西田です。

僕は19歳の頃から、
「高校生の進路選択はどうあるべきか。」
これだけを追求しています。

15年強の研究の結果、このような講演を通して「これは絶対に生徒のみなさんにしてもらいたい」と思えることが一つだけ出てきました。

それは、得た情報や考えをもとに自分自身の志、学習観、職業観を言葉にすることです。

講演だけに限らず、日々の授業や日常生活、また総合学習の時間の中で、たくさんの情報や考えを吸収する。それらをもとに、何度も何度も、先ほどの3つを熟考し、自分のオリジナルの考えを明確にしていく。

これが、自分の進路選択をより良いものにしてくれると思います。

この繰り返しが、高校卒業後の進路選択の前に、誰もがしておくべき重要なものであると考えています。

今回お話をした城南高校の1年生は、近いうちに経営者の話を聞く機会があるので、そのときは特に自分の職業観につながる材料をたくさん拾ってほしいと思っています。