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”地域のキャリアセンター”始動

キャリア教育推進事業部長の西田です。

先日、私が高校生の進路に関わる仕事をしているということで、知人のKさんからある相談を受けました。

それは、国語の教員を目指している高校2年生の息子さん、Rくんがどの大学にいくべきかという相談でした。

そこでお二人に博多の事務所に来てもらい、直接お話をさせていただくことにしました。

Rくんは、生物が好きで最初は学者になりたかったそうですが、中学でお世話になった国語の先生のキラキラした授業に憧れ、国語の先生になりたいと思うようになったそうです。

”キラキラした”という表現がとても素敵だなと思いました。 Rくんの気持ちが伝わってきます。

私は大学を選ぶうえでこの2つを考えてほしいということを伝えました。

・ いいライバルとたくさん出会えるか
・ どんな先生から学べるか

教員採用試験の合格率や設備などにはあえて触れませんでした。今はこの2点を大事にしてほしいと思ったからです。

今までたくさんの学生と関わってきましたが、「優れた学生が多いな」と感じる大学がいくつかあります。

当然、どの大学にも光っている学生はいます。しかし学校全体でそのような学生が多い大学は限られていると感じます。

Rくんは目指すものを持っているからなおさら、高い意識を持った仲間たちに囲まれて過ごしてほしいと思います。

また、立命館宇治中学校・高等学校の酒井先生がおっしゃっていたように、学校の教員は必ず何かの教科をもって採用され、仕事の多くの時間が教科の授業や授業準備にあてられています。

だから、大学では自分の教科に対する気持ちをもっと育ててほしいです。 自ら取り組んで興味を深めるのはもちろん、教授からもその教科の楽しさを感じ取ってもらえたらと思います。

大学に行って教員免許を取るというのは、結局は手段に過ぎません。 大事なのはどんな先生になりたいか、先生になって何がしたいのかということです。

そういったことについて考えられる大学を、僕だけじゃなく高校の先生方からもアドバイスをいただきながら一緒に探していきましょうと伝えました。

ここまでが、進路相談です。

その後は、キャリア教育・キャリアカウンセリングの視点で話を伺いました。

ここでお話しした中で一番大事なことは、「高校生が卒業までに自分の夢や適職を明らかにするのは難しい」という考えから、そもそも本当に”先生”になりたいのか?という疑問も持っていてほしいということです。

R君はもちろん、これはお母さんにもお話ししました。

最後に、インターンシップに行くことを勧めました。

高校生の”職業体験”は受け入れても、”インターンシップ”を受け入れてくれる会社は少ないです。

でも弊社は受け入れているし何社か紹介もできるので、高校2年生の間に是非チャレンジしましょうと伝えました。

「どの大学で学ぶか?」
「そもそも何を志すか?」

この問いを高校の先生や私たちと一緒に考えていきましょう、というお話で、1回目の相談を終えました。


僕はこんなことがしたくて今の仕事に就いたので、正直、とても楽しい時間だったのですが、進路指導やキャリアカウンセリングの怖さも知りました。

高校生の大事な人生相談、安易な発言は出来ませんね。

これからは、こんな相談を積極的に受けさせていただくと共に、キャリアカウンセリングの在り方を追求していこうと思います。