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FORESIGHT.COM

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キャリア教育とアクティブラーニングの本質に迫る@麻生工科自動車大学校

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7月9日の勉強会の詳細をお伝えするのもこれで最後になります。

ここまでは、登壇者の先生方が話された内容を紹介してきました。

この記事では、参加者のみなさんがアウトプットされた内容を含め、全体の流れをご紹介していきたいと思います。



はじめに

会のはじめに、

  1. キャリア教育とは何かと聞かれたらどう答えますか?(あなたが捉える“キャリア教育”の意義)

  2. 社会で求められる力もふまえて、生徒たちにつけたい力は?(未来社会のためにいま身につけさせておきたい力とは)

  3. あなたが考えるアクティブラーニングとは?

参加者のみなさんに、ワークシートのこれらの質問に答えていただきました。

その後グループで意見を共有し、いくつかのグループに話し合ったことを発表していただきました。

キャリア教育とは何か?

【個人の意見】
・自分が社会でどのように貢献できるかを考え、実行できる力を身につけること
・生きるとは何か、人生とは何かを視野に入れた社会連携教育
・人生の目的を見つけること
・職業だけにとどまらないライフデザイン能力を身につけるためのサポート

【グループの意見】
・未来を生きる力、自己実現の力をつけること
・社会人としての行動、生き方について考えること

生徒にどんな力をつけたいか?

【個人の意見】
・自ら考え、考えたことを言葉にして発言することができる力
・自己開示、他者理解
・わからないときには調べたり聞いたりできる力
・自己肯定力、傾聴力、チームワーク
・主体的に行動できる力、成長に喜びを感じ自ら学び続けられる力、多様な人と協働できる力

【グループの意見】
・何があっても生き抜く力。その中に具体的に自己理解やコミュニケーション能力、基本的生活習慣がある。
・自分の言葉で伝える力、発見・感動・創造の力、多様な視点

アクティブラーニングとは何か?

【個人の意見】
・自分から「取りに行く」学び
・頭の中で過去の経験を活発に結びつける行為
・五感を研ぎ澄ました状態で進める相互学習スタイル
・得た知識を横断的に活用する授業
・生徒が考え、言葉に出し、話し合う場を提供し、楽しんで学ぶことのできる教育

【グループの意見】
・課題発見力、解決力、協働力を養っていく手法
・ただ話すだけでなく、自分とその周りの世界を自分事と捉え結び付けていく学び


第一部~キャリア教育とアクティブラーニングの本質に迫る~

いよいよキャリア教育研究会第一部の開始です。

立命館宇治中学校・高等学校の酒井淳平先生、福岡魁誠高校の宮原清先生に基調講演をしていただきました。

お話の内容はこちらからご覧いただけます↓

foresight.hatenablog.com

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講演の後、第一部の感想をワークシートに記入していただきました。

感想・気づき

・自分にしかできないキャリア教育(総学)ではだめだと気づいた。
・消費者から生産者にするという気づき
・どう結果を検証するかを知りたい。
・立命館宇治高校では正課授業の中にCSLの授業を入れている。時間の確保は大事だと思った。
・最近はアクティブラーニングばかりだったが、キャリア教育の視点からアクティブラーニングを考えるとしっくりくる。


第二部~キャリア教育から考える教科学習への視座~

キャリア教育研究会第二部では、香椎高校の守谷敬人先生、福岡高校の深江一美先生、第一部でも講演をしていただいた酒井先生に実践発表をしていただきました。

お話の内容はこちらからご覧いただけます↓

foresight.hatenablog.com

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発表終了後、グループごとに第二部の感想や気づきの共有をし、いくつかのグループに発表をしていただきました。

感想・気づき

【個人の意見】
・教科の面白さを感じさせることをしっかりやることが一番だと思った。
・教科を通して考える力を身につけさせ、「なぜ?」という興味を引き出す。それが進路指導・キャリア教育になる。
・評価とは何か、考えさせられた。
・すべての教科の面白さや”何のために”を深く追求するプロセスがキャリア教育である。
・ディスカッションやプレゼンは慣れが必要。経験を積むことが大切。
・キャリア教育の視点とアクティブラーニングを入れると教科学習がぐんと面白くなる。
・失敗から学ばせることが大事。
・学校の中で教師がチームになって取り組むことも大切だが、一人でも何とかやることも大切だと思った。

【グループの意見】
先生方の発表を聞いて、自身の教科が好きだという気持ちを知った。また、しっかりとした知識を土台とした授業準備がされていると思った。それによって、「もしかしたらこれ面白いかも」と生徒の興味の幅が広がって、「自分でこれをやってみたい」という主体的な動きに変わっていくと思うから、それぞれの先生が自分のできることからやっていくことが大事だと考える。

質疑応答

ここで、質疑応答の時間を設けました。

会場ではこのようなやりとりがありました。

Q.キャリア教育やアクティブラーニングをやっていく中で、高校の先生がぶちあたるだろう壁は“学力”だと思います。先生自身、学力の捉え方は変りましたか?変わったとすればどんなふうに変わったか教えてください。

A.酒井先生:授業の型を変えて大きく変わったことはありません。ただ、自分の力で理解できることが大事だと思うようになりました。

宮原先生:学力は単に従来型の観点だけではなくて、考え方や生き方、キャリアにつながるところだと考えています。

深江先生:自分が教員になるまでは、学力というとやはり偏差値やテストの点のイメージが強かったです。実際教員になって思うようになったことは、一問一答で鍛えたら出せるけど、知識があってもそれを形にできない生徒が多いということ。知識を有機的に他のものとつなげて出せるところが本当の学力だと思います。知識を使ってどう答えるか、どう考えるか、別のものとどうつなげていくか。そういうところまでできるのが学力だと最近強く感じています。

守谷先生:以前は1点でも多く点数が取れるのが学力だという見方がありましたが、今は「生きる力」という言葉が出てきています。それが言われるようになってしばらくは、理想的な言葉ではないかと思われている部分もありましたが、最近は、本当に人生に結びついた力が要求されているということを特に感じるようになりました。例えば理科で言うと魚一つ焼くのも化学です。塩をかけてから焼くのか焼いてから塩をかけるのかで味が変わってくる。そういう日常生活の中に学校で習っていることをどう結び付けていくのか。そのような力を要求されているのかなという気がします。

それから総合的な学習の話ですが、近隣の女子大学の留学生に高校に来てもらって、1年生の生徒とプレゼンテーションをする交流会を開いたことがあります。その中で生徒は日本の文化を学び、英語でプレゼンテーションをしました。英語が苦手、英語を見るだけでも嫌だと言っていた生徒がコミュニケーションで実際に使ってみると、「やっぱり英語は大事なんだ」ということを感じていました。そのような場をどんどんつくり、この教科はこういう場面で必要だ、ということをしっかりと伝えていくと、「生きる力」が言葉だけではなく、本当に必要なんだという評価になっていくと思います。

Q.先生方が「安心・安全の場」とおっしゃっていましたが、実際の社会、企業の中で「安心・安全な場」はほぼありません。そういうところに出ていく子どもたちに、なぜそこまで「安心・安全」を重要視されていたのでしょうか。

A.酒井先生:教師が学校を「安心・安全の場」にするのは、おそらくマズローでいう下位の欲求を満たすためです。もちろんそれはゴールではありません。私は、「安心・安全の場」から出すために、少なくとも目の前の学校は「安心・安全」であった方がいい、それをもとにそうではない場所で挑戦してほしいと思っています。

和田先生:学校が「緊張の場」、正解や立派なことを言わなくてはいけない場だったら、生徒はガチガチに固まって何も言いません。よく、「グループ学習をするんですが生徒から意見が出ません。どうしたらいいですか」という質問を受けるのですが、それはそこが「安心・安全の場」になっていないからです。そのグループの中に力関係や立場、圧力があったら、誰かから評価されて査定される場だったら、誰も何も言いません。思っていても言わない。

自分の意見をしっかり持ってそれを言える、意見をたくさん活発に言わせる、というところまでいくために、まずはそこを「安心・安全の場」にする。そこで自分の考えをもって自分の意見を言えるような生徒であれば、社会の荒波の中でもなんとかやっていけるのではないかなと思います。

Q.その「安心・安全の場」からどう出させるのか、というところが大事ではないかと思います。高校が「安心・安全の場」だけであると、社会に出ていきなりその荒波にもまれてやられてしまうというようなことにもなりかねません。「安心・安全の場からどう出させるか」についてはどうお考えでしょうか。

A.宮原先生:実は子どもたちはいま「安心・安全」ではない場にいます。LINEで100人のグループがあったとして、自由にものが言えるでしょうか。言えないんですよね。そういうところに彼らは追い詰められています。だからむしろ、社会も積極的に「安心・安全の場」を作らなければいけないと僕は個人的に思っています。企業がプロジェクトを組んで何かを考えるとき、自由にものが言える場をつくっていると思います。全く逆の答えになりますが、私はあえて社会が変わらなければいけないと思います。

―ここで、参加してくださっていた中小企業経営者協会の古賀正博さんに”社会側”を代表して意見をいただきました。

古賀さん:私は日々安全ではないところにおります。宮原先生があのようにおっしゃっていましたが、私たちは好んでそうしているわけではないし、そうではない方向に世の中が向かおうとしているプロセスの中でもがいているという大前提をまず企業人は持たないといけないと思います。私たちは社会連携教育というアプローチの中で、自分の意見を言える素地の子どもたちがたくさんいることをベースに、そううまくはいかない社会も重ねながら、安心・安全の場を目指してはいます。私は例えばインターンシップや様々な実習という部分でそれを実行しています。基本は安心安全の場があった方が、より人間が豊かな方向に向かうというのを実感して、学校と社会、お互いもがいているのだと思います。

* * * * * * * *

次に、ワークシートの

  1. なぜ国語・理科を学ぶかと聞かれたらどう答えますか?

  2. 講演を聞いて、これからの授業で何ができると考えましたか?

この2つの質問に答えていただき、グループで共有・発表をしました。

なぜ国語を学ぶのか?

【個人の意見】
・集団の中で生きるために言葉が必要だから。
・自分の思いを言葉にするため。相手の思いを感じるため。
・すべての活動、コミュニケーションの根っこ・土台であるから。
・思考力、創造力の源である言葉の力を身につけるため。
・わからないことを聞く、調べる、説明するために国語が必要だから。
・自己の考えを深め、他者とのよりよいコミュニケーションを図ることによってさらに自己の成長を図るため。

【グループの意見】
○コミュニケーションに必要な能力を身につけるため。この力があると視点が増える、だまされない、人の気持ちを察することができる、アウトプットが増す。

○考える学習を通じて一人一人が気づくものを定義づけをすること自体できない、とも思った。

なぜ理科を学ぶのか?

【個人の意見】
・自然現象を理解し地球でより良く生活していくため。
・身の回りの事象について論理的に考える力をつけるため。
・自然を理解し共存していくため。
・わからなくてもやってみる力をつけるため。
・自然に対する畏敬の念と人間の小ささと可能性の大きさを知るため。
・物理的なこと、化学的なこと、世の中は理科で成り立っているから。

【グループの意見】
○理科は生活のすべてに関わっている。化学を勉強すると、料理のさしすせその順番の意味がわかる。生物を学ぶと健康について考えられる、病院で出される薬がどこにどう働いているかわかる、血液型占いが本当か嘘かわかる、コラーゲンを食べて本当に肌がつるつるになるかどうかわかる。地学を学ぶと防災関係について自分で考えられるようになる。物理はスポーツに一番いい。ボールが放物線を描いて何秒後にあそこに落ちると考えられる。このように、理科を学ぶと物事について立ち止まって考えられるようになる。

○自然と共生するためにその摂理を理解することが、理科を学ぶ目的だという結論になった。でも結局、国語も数学も、人が生きていくうえで欠かせないものを学ぶという点で同じものである。もはや”理科だから”とか”数学だから”ということではないのではないかという意見にまとまった。

なぜ数学を学ぶのか?

【グループの意見】
説得できる力、自分で判断できる力を養うのが学ぶ目的なのかなという結論になった。酒井先生の発表の中にカード問題があったが、私は最初、別にこれが正解でなくてもいいのではないかと思った。でも、こういうことを問われているという前提があり、事実としてこういうことがある、だから問われていることに答えようとするならこれが答えになる、という物事の順番をしっかり示されると納得ができた。

社会に出てからも、上司に何か倫理を通したいときやある施策をやるべきかやらないべきかと判断するときに、まず前提や事実として何があるのか、何が問われているのかというのを全部総合して答えを出していかないといけない。このような論理構築能力はまさに数学が養ってくれると短時間のワークショップで痛感させられた。というわけで数学を学ぶのは説得する力・判断する力を養うためだと考える。

授業で実際に何ができるか?

【個人の意見】
・アクティブラーニングは生徒がアクティブに活動することであり、生徒にどう仕向けるかが肝心だと思う。したがってファシリテーションとカウンセリングの力を身につけるのが大切だと思う。
・内容の本質を捉えた発問を中心とした授業デザイン
・考えていることに時間をとっていくことが大切だと思った。
・実体験を通してやりがいを身につけさせる。
・話し合いを日常的にやりたい。
・生徒が取り組みたくなる気持ちが湧き出る瞬間を自分の体験で考えることに注力する。
・生徒が自分の考えを言える場づくり
・生徒の活動状況に対する評価
・知識の活用部分のテキスト作り
・思い切って自主活動の時間を増やす。

【グループの意見】
○何が“したい”かということで話し合いをした。やっぱりアクティブラーニングの授業を通して私たち教員も悩みながら日々やっているので、その姿を赤裸々に生徒に見せつつ、生徒も一緒になって、生徒自身がアクティブラーニングを通して身につけたことを自覚していけるような授業を目指したい。できるできないではなくてそういう気持ちを持っていきたい。

○生徒に、表現もしくは発言をしないことへの危機感を持たせたい。様々な活動の中で、内気な生徒はなかなか発言・行動ができない傾向にある。そのような生徒の中にはいわゆる”勉強のできる”生徒が多いと感じる。社会に出てからは発言や表現ができなければ全く意味がないということを、社会に出たことのない生徒たちに伝え、危機感をもたせる。そのうえで授業に取り組ませるということが重要である。

○型にとらわれず生徒の実態に合わせたうえで、思考力とともに表現力を重視した授業をしたい。いろんな素材を授業に活用していけそうだと感じた。生徒に能動的、“脳動”的になってもらいたい。

第二部の総評

第二部の最後に、酒井先生と宮原先生に総評をしていただきました。

酒井先生:国語や理科の話を聞く中で、教科の壁を越えるのはいいなと思いました。教科の中だけでは、教員は5,6人しかいません。その中で仲間をつくるくらいなら、教科を越えて何十人もいる中で仲間を作った方が絶対にいいし、その方がお互いの教科の特性がわかって学びになるのだろうなと考えました。

宮原先生:知識と知識を結び付けたり学び方を学んだりするのはアクティブラーニングでできることであり、かつそのまま生きる力と言われるものになるんだなと思いました。

―弊社は、教育を志しながら学校外から様々なアプローチをしている立場です。全国各地に仲間はたくさんいるのですが、先ほどの質疑応答の際にコメントをいただいた古賀さんはそのリーダーのような存在です。この日のように学校と社会、それぞれの教育者がこれほど集まる機会はなかなかないので、古賀さんにも総評をいただきました。

古賀さん:先生方がご自分の教科を本当に愛していらっしゃってプライドを持っていらっしゃるということが、今日の私の一番の持ち帰りです。本当に嬉しかったです。私は実は、民間からの視点を入れてくれということで、教員採用試験の人物面接を担当したことがあります。そこに来る先生を目指す熱心な方々に私が聞きたかったのは、まさに今日のような問いばかりでした。「数学の先生になりたいんですね。じゃあ、数学は何のために教えるの?」というような問いです。私が答えを持っているわけではなく、その人の自論が聞きたかった。私はそれが積極性であり熱意であると思っているからです。でもそういうことに対してはほとんど答えてくれませんでした。それに本当にがっかりしました。

それで教育界に対して疑問や課題意識を持ちながらいろいろなアプローチをしてきましたが、今日の先生方の教科に対する熱意と、そこを深堀していくと結局は生きる力、”何のために生きていくのか”に全部つながっていくということに心が熱くなりました。

キャリア教育は宙に浮きかけています。「キャリアなんとか」というものが新設されたら解決されるというものではなくて、深い土の中で全部つながっています。人は何のために生きているのか、幸せになるためにどうするのか、というところに全部つながっているから、それぞれのところでしっかり勇気をもってやっていただきたいと思っています。最近はITなど、安易に産業界のニーズにマッチさせた教育になっていますが、それすら変わっていきますからね。もちろん即効性があってありがたいけれど、著しい変化の中で人はどう迷わずに生きていくかということを、産業界も教育界も一緒に考えていかなければなりません。そういう意味でアクティブラーニングや社会とキャンパスの壁をなくす取り組みをやっていけたらなと思っています。私は主に大学生のインターンシップや実習をやっていますので、中学高校ももっと自然体でつながっていけば面白いことになるなという感想を持ちました。


ここまでの振り返り

総括に入る前に、個人で振り返りをしていただきました。

  1. キャリア教育とは何かと聞かれたらどう答えますか?(あなたが捉える“キャリア教育”の意義)

  2. あなたが考えるアクティブラーニングとは?

  3. キャリア教育とアクティブラーニングにはどんな関係があると感じられましたか?

  4. 社会で求められる力もふまえて、生徒たちにつけたい力は?(未来社会のためにいま身につけさせておきたい力とは)

これらの答えをワークシートに記入をしてもらいました。

ここでは会のはじめに答えていただいた質問と同じことも尋ねています。そうすることでこの会を経ての自分の考え方の変化に気づいてもらおうという意図があります。

では、参加者の方々の意見をご紹介します。

キャリア教育とは何か?

・人生をより良く生きるための心構えをさせること
・自らの生き方の軸(支え)
・人生の目的、生きる意義を考える→自分に何ができるのか、自分は何をやりたいのか
・生徒をステージアップさせる教育、幸せになるために自己実現を果たす道のりで学ぶ教育
・生きる力、生き抜く力を身につける教育
・社会で生きていく力をつけ、生産者に変えていく(変わるための手伝いをする)こと
・人として人らしくより良く生きる力をつけるための教育

アクティブラーニングとは何か?

・生徒の頭が動いている状態
・協働的学習の中で新たな価値観を生むもの(正解がない、教師の予想外の成果が出てくる)
・自分の言葉で伝えたいことを伝えることができる生徒を育てること
・気づきを共有すること
・生徒が主体となり間違いを恐れることなく活発な意見交換などを行う、失敗してもそこからまた考え学んでいける授業
・社会と教室の壁がなくなる学び
・知識や経験を得る活動の過程で生きる力を養う学び
・お客様ではなく自分から学ぶ者になること
・のめりこませる教育
・学ぶ事柄に対して根拠を持つこと、興味を持つこと
・生徒も教員も楽しいと実感して日々を過ごすためのスパイス
・自分をよく知る、周りをよく見る、社会をよく知ること

キャリア教育とアクティブラーニングの関係は?

・アクティブラーニングにはキャリア教育の機能を持つ部分がある。
・より主体的に学ぶという点で共通点を感じる。
・人から与えられるものでなく、自らが考え手にしていくもの
・自分のことを考えるためには人と関わり合いを持つことが大切。いろんな気づきが人生を作る。
・”場作りから人作りへ”のキーワード
・生きる力、人らしく生きる力を育むねらいや方向性
・一人一人が「自分」というものについて深く考えること、自分の意見を持ち表現していくこと
・課題設定と解決のアプローチとして非常に親和性が高い
・自分が主役であるという点
・お客様は与えられるだけの存在。気づきを与えられれば自分で学ぶようになる。このメカニズムがキャリア教育とアクティブラーニングにはある。
・社会で求められる力を、授業でつけていく。
・主体的により良いものを求めるという点、利他の精神を根拠に持つという点で共通していると思う。
・キャリア教育を行ううえでアクティブラーニングは有効なひとつの手段である。
・アクティブラーニングできる力がつけばキャリア教育は十分可能である。

生徒にどんな力をつけたいか?

・批判的思考力、課題発見能力「なぜ?」と思う力
・思考力・判断力・表現力や総合的人間力
・自分の頭で深く考える力、考えたことを相手にうまく伝える力
・自分だけで閉じてしまわずいろんな人の価値観を共有する力
・自ら行動し気づく→へこたれない力、学び、生きる力
・物事に対する積極性、人生を考える視野
・熟考する力と行動する力
・人に関わろうとする力、自分のことを真剣に考える力
・生きていくうえでの志、生きていく意味を考える力
・感謝する力
・あきらめない姿勢




第三部~本日のリフレクション~

総括講演をしてくださったのは、”福岡のアクティブティーチャー”和田美千代先生です。

お話の内容はこちらからご覧いただけます↓

foresight.hatenablog.com

感想・気づき

・教育の動きが短い時間でつかめた。
・ぜひもっと多くの先生方に今日のような会に参加してほしい。
・「正解がない」ゾーンで生徒と学び合い、自分の予想を超えた成果が得られるような学習が私にとってのアクティブラーニングだと気づいた。
・アウトプットの大切さ、そこから脳が活性化することを改めて感じた。
・「なぜ」という自身の哲学が大切だと改めて感じた。学びの場はこの「なぜ」を大切に設計したい。
・まずは自分がアクティブラーナーになること、そしてその輪を広げていくことが大事。
・「江戸幕府から明治政府」の変革の時代がまさに来ていると感じた。アクティブラーニングはそれくらい大きなムーブメントになり得る。
・熱い先生方がこんなにいると知ることができた。
・みんな悩んでいることがわかった。
・時代の変化に対応できる教師が増える必要はあると思っていたが、今回より実感が増した。
・キャリア教育について様々なやり方があることがわかった。特別な時間ではなく各教科、日常の学校生活でキャリア教育が実施されていることに気づいた。


最後に、登壇された先生方から

酒井先生:講演の中で「高校生はこれから先いろんなことができる」と言いましたが、和田先生の話を聞いて、それは教師も同じだということを強く感じました。時代が変わると言われていますが、実は私たちはいろいろなことができる時代で教師をしているので、それを忘れてはいけないと思いました。

宮原先生:今日のテーマは「キャリア教育とアクティブラーニングの本質に迫る」ですが、私は“そもそも”を考えることが非常に好きです。参加者のみなさんから学びながら過ごすことができました。

深江先生:“インテイクスイッチ理論”の通り、私自身が学ばせていただいたなと思っています。学校の教員でない方もたくさんいらっしゃって、その中でお聞きした意見が本当に大きかったです。また今日学んだことを改めて考えて、自分の授業の中に活かしていきたいです。

守谷先生:私自身も学ばせていただきました。また、みなさんも同じ悩みを持っているんだということがわかり、安心して帰ることができます。私たちが変わると学校の現場が変わってくるんだろうなと、希望とパワーをいただいたような感じがします。今後もつながって情報交換ができればと思っていますのでよろしくお願いします。

和田先生:2点告知させていただきます。1点目は、8月19日(金)です。次世代型教育推進センターという、文科省のアクティブラーニング研究の大本の人たちが、福岡ブロックで大会をします。もうすぐ各学校にご案内がいくと思います。2点目は、12月6日(火)です。こちらは福岡県の教育センターのアクティブラーニングの大会です。昨年度は大変盛り上がりました。今年度は12月6日ですのでぜひご参加いただきたいと思います。


全体を通した感想

ワークシートに記入されていた、参加者の方々の感想をご紹介します。

・授業運営の手段としてのアクティブラーニングの視野しかなかったが、キャリア教育としての視野も加わり広がった。
・発表させていただき誰よりも学ばせていただきました。アクティブラーニングは校種、教科、目指す生徒像でそのアプローチは様々でありそれが当然だと思いました。
・教員だけでなく様々な立場の方の意見が聞けてよかった。
・明日からの活力になった。
・教員ではないが、若者たちの将来に向け自分にできることが見えてきた。
・頭の整理と次の行動の構想ができた。
・すべてを担うことは難しい。自分の意見を持った一人一人がアクティブラーナーになることで変わっていくと思う。今の子どもたちに押し付けられているのは先に生きた人の後悔。
・教育の現場と実社会とのギャップをなくしていくことが大切だと思った。
・来週からの授業を再構築する。
・遠方も含め意欲的な方が多く参加されていたことが何よりも刺激的だった。
・明日からの糧になった。いろいろとすっきりした。
・自分の学校ではアクティブラーニングはほとんど導入されていないが今回勇気をもらった。これからアクティブラーニングに前向きな人も後ろ向きな人も、ともに協力してよりよい授業をしたい。
・今後、学校内外で何をすべきか考えさせられた。
・少しだけpassiveからactiveになれたような気がする。
・学校に戻ってすぐに取り入れることができそうな気づきが多かった。

* * * * * * * *

私、西田は、人生の約半分をかけ、「進路指導・キャリア教育とは?どう実践する?」を追求してきました。その集大成とも言える今回の企画、ご登壇いただいた皆様、参加してくださった皆様のおかげで、その理解が深まりました。本当にありがとうございました。

先生方に「キャリア教育とは何か」「キャリア発達とは何か」「アクティブラーニングとは何か」を言語化していただき、さらに登壇者の方々や参加者の方々の考えから深めて、実践していただくことが目的でした。

ワークシートや感想を見ると、十分その目的・目標が達成できる勉強会だったのではないかと、ほっとしております。 今回の内容を、一人でも多くの方々と共有し、その理解をさらに深めていただきたいと思います。

皆様、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、今回ご参加いただいた皆様、素晴らしい講演をしてくださった酒井先生、宮原先生、深江先生、守谷先生、和田先生、本当にありがとうございました。