自己分析講座@福工大短大
弊社の西田は毎年、福岡工業大学短期大学部1年生の自己分析講座を担当しています。
これは就職活動に向けての講座です。
今年度は6月1日に開講されました。
講座実施にあたって
僕はこの講座での目標を設定しています。
短期の目標は、一人でも多くの学生に自分自身と真剣に向き合ってもらい、一人でも多くの学生に自分の人生観(志)、職業観、学習観を言葉にしてもらうこと。
中期の目標は、後期に行う履歴書対策講座にて、自(学生)他(講師や先生)共に納得のいく履歴書が一枚でも多く出てくること。つまり、一人でも多くの学生が自信を持って就職活動をする準備をすること。
そして長期の目標は、一人でも多くの福岡工業大学短期大学部の学生が、自分にとって幸せな人生を送れる企業と巡り会い、その企業に就職することです。
自己PR・志望動機を書くときのポイント
就職活動のときに悩む点の一つが「履歴書」ですよね。
その中でも大事なのが自己PRと志望動機です。
これを書くときには、自分と社会と会社、3つの軸から考えてみましょう。
①自分がしたいこと
②自分が会社でできること
③社会が求めていること
この3つを言葉にすることができれば、自己PRも志望動機も書くことができるでしょう。
自分史を書いてみよう
さてここからは学生のみなさんにアウトプットをしてもらいます。
はじめに自分史を書いてもらいました。
手順はこうです。
- 親や祖父母に言われてきたことを書き出す。
- 心に残っている格言、お手本としている考えを書き出す。
- 小学校時代の思い出を書き出す。
- 中学校時代一番頑張ったことを書き出す。
- 高校時代一番頑張ったことを書き出す。
- 1~5の中から自分のコアとなっていると思うものを選び、さらに詳しくまとめる。
全て1枚のワークシートに記入します。
自分のコアとなっているエピソードには、
・自分の経験から生まれた、やらないと後で後悔するという経験
・高校時代の親への反抗
・自分が信じているものや好きなものは、誰に何を言われても曲げない頑固さ
・部活動で部長を務めたこと
・人との出会い
・友達と過ごした時間
このようなことが書かれていました。
学生の書いたものを見て、当たり前ではありますが、人それぞれに人生があって感じ方も違うのだと実感しました。
価値観(軸)探し
次はこのようなワークシートを使って自分自身の価値観探しをしました。
- 楽しかった出来事と、楽しかった理由を書き出す。
- そのエピソードにあてはまる、価値観を表すキーワードを選ぶ。
- いくつか書き出したものを全体的に見て、自分の価値観(軸)を表すキーワードを3つ選ぶ。
このような手順で進めていきます。
価値観を表すキーワードは、この中から選んでもらいました。
ワークシートを見てみると、楽しかった出来事の大部分を友達・仲間との思い出が占めていました。
・体育祭の実行委員になり、仲間と夜遅くまで準備をして、当日成功したときは達成感を味わえた。→【価値観キーワード】絆・達成・使命・感動
・福工大短大に来てから、友達と過ごすのが楽しくなり、物事をポジティブに考えられるようになった。→【価値観キーワード】出会い・笑顔・友人
・フラダンスの発表会で、自分の好きなこと、自分らしく表現できることをみんなに見てもらえる。→【価値観キーワード】親孝行・真剣・本心・誇り・熱中
このようなことが書かれていました。
企業理念から
最後に、自分の働く理念探しをしました。
いくつかの企業理念をこちらから提示し、その中から自分の共感する言葉と共感した理由を書いてもらいました。
学生たちが共感した言葉とその理由を紹介します。
・自由でみずみずしい発想…今までにないような新しい物事に興味があるから。
・多くの人々の出会いを通じて…様々な人と出会わないと新しい考えを持つことができないから。
・失敗を恐れない行動力…失敗を恐れているばかりでは現状を変えられないから。/失敗から学ぶことが多いから。
・やればできる…これは自信につながると思う。/今までやってこなかったことをやり始めたら意外とうまくできたという経験をしたから。
・探求と開拓…常に探求することで新しいものが生まれ、開拓していかなければ成長し続けることはできないと思ったから。
・相手の幸せを願いその喜びを我が喜びとする…相手が喜んでいるのを見ると自分まで嬉しくなる、やってよかったという達成感が生まれるから。
・自らも変化し続ける…企業に入ったからと言ってそこで終わらせず、自分がさらに成長できることが良いと思ったから。
自分は何を大切に働きたいか、どんなふうに働きたいかと言われても、ゼロから言葉にするのは難しいでしょう。
しかしこのように様々な会社の企業理念から共感するものを集めていけば、だんだんと自分の価値観が見えてきます。
これはまさに”自分探しよりお手本探し”です。
お手本も、「見よう・聞こう」「何か自分のヒントになるものはないか」という思いをもってこそ見つかるものです。
普段からアンテナを張っていてほしいと思います。